先日
twitterで俺がつぶやいた話が色々反響あって、
「ブログに書きなさい!」と言われたので、一部改変して転載します。
この文章を読んで、少しでも共感してくれた人は、
twitterに報告してくれたりするとうれしいです。
以下長文です
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GO FES!ひどすぎて笑える。
「フェス」が商業メインに変わると、ろくな事が起きないっていうのが証明されたね。
お前らは音を楽しんでねえ!
何もフェスに限った事じゃなくて、ここ最近イベンターやハコブッキングの人で、
本当に音楽が好きでその仕事やってるんですか?って聞きたくなる様な人がたまーにいる。
もちろん、音楽とビジネスは常に背中合わせで昔から共存して来た事は知っているし、
それをとやかく言うつもりはないけど、それとは別で、
「このバンド呼んどけばいいっしょ」
「このバンドは客呼べるから大丈夫」
という浅はかな考えだけで組んだイベントのメンツは見るだけでげんなりする。
もちろん呼んだバンドが期待に応えてお客さんを沢山集めて、バンドもハコもイベンターもうはうは。
って言うのが理想かもしれないけど、このライブハウスが乱立している現在。
一番大事なのはイベントを組む人がいかに自分のイベントに誇りを持ってやっているかじゃないかなと俺は思います。
去年Far Franceとして色々なイベントに出たし、個人的にもたくさんのイベントを見に行ったけど、
「すごく楽しかった」って言えたイベントは絶対イベンター自身がものすごくいい顔で楽しんでいて、
こっちも自然と笑顔になれるグッドヴァイブスが出てるイベントばかりだった。
そういうグッドイベントはお客さんが多かれ少なかれ、皆がほどよく酔っぱらいつつ、ニコニコして帰って行く。
それが本物のイベントの成功と言えるのではないだろうか。
他のバンドの人はどう思っているかわからないけど、俺個人としてはそういうイベントが好きだし、積極的に出演したいと思っている。
それに比べて先述した明らかにビジネス寄りのイベント。
メリットはもちろん多いかもしれないが、そのイベントは本当にその場にいるみんなが楽しめているのだろうか?
俺はそうは思わない。
なぜなら、イベントを通してそこに参加している全員が同じ方向を向けていないからだ。
たとえば、今ノりにノっているバンドをただ集めただけのイベントを組んだとしよう。
当日は確かにお客さん沢山入るし、バンドもいいライブをして、大成功かもしれない。
しかし10年後にそのイベントを思い出す人が一体何人いるのだろうか?
俺は誰もいないと思う。
それだけ今の音楽業界の流れは速いし、今ノッているバンドが10年後も活動していられるかは疑問だ。
それは多分お客さんも分かっているのだと思う。
それではイベントを通してのグッドヴァイブスは生まれない。
昨年俺が行って心の底から「最高だ」と思えたイベントが二つある。
一つは今年も開催される「東京BOREDOM」
もう一つはthe mornings主催の「朝・昼・夜」だ
前者は東大という、ライブハウスではない場所での開催というハンデを逆手にとり、
2ステージノンストップというルールの中で、次々と出演するバンドを見つめるたくさんの憧れの眼差し。
それに呼応するかの様な各バンドの鬼気迫る演奏。
凄まじいほどのエネルギーが全く途切れる事なく、ステージと客席の両方から生まれていた。
後者はバンド名をフルに生かし、
昼はマヒルノ、夜はYOLZ IN THE SKYを呼んで「朝昼夜」という分かりやすすぎるコンセプトをただひたすら追求し、
映像、オリジナルカクテル、照明など
五感でお客さんがイベントに参加できる仕掛けが用意されていて、イベントの一体感がハンパじゃなかった。
この2つのイベントを通して俺が思ったグッドイベントの定義は
「イベンターの出演バンドへのリスペクト」
「イベントの面白いアイデアやコンセプト」
「それに呼応するかの様な出演バンドの素晴らしい演奏」
この3つだ。
これがあれば、どんなに規模は違えども絶対にグッドヴァイヴスは生まれる。
お客さんはみんな必ず笑顔になって帰っていく。
少なくとも先述した2つのイベントは間違いなくそうだった。
俺は10年後もこの2つのイベントは忘れないと思う。
それはきっと遊びに来ていたお客さんのほとんどが同じだったと思う。
ただこの2つのイベントを主催したのが両方ともバンド自身だというのが少し気になっている。
本来ならこういう記憶に残るイベントは音楽好きを自負して仕事としているイベンターやブッキングの人が作り出すべきなのじゃないのだろうか。
俺は音楽を愛している人が好きだ。
バンドマンやお客さんはもちろん。イベンターやブッキングの人に音楽を心から愛している人がいると俺も音楽をやっていてよかったなと思えてすごくうれしくなる。
ただ現状はごく一部の人にそうではない人が混じってしまっている。
はっきり言ってFar Franceは自分たちのライブであまり人が呼べない。
もちろん、何も努力せずにそうなっているわけではないのだけど、結果が全てのこの業界では言い訳はきかない。
事実、ごく一部にいるビジネス寄りのイベンターの人に愛想をつかされてイベントに呼ばれなくなる事もある。
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そういう人は決まってこういう
「もう少し人呼べればねー」
この人は本当に音楽を愛していると言えるのだろうか?
Far Franceが結成当初から今でも変わらずに共有している気持ちが一つだけある。それは
「自分たちが面白いと思える事をしよう」
という事。この軸がなくならない限り、Far Franceはぶれない。
自分たちが生まれて初めて音楽を聞いた時、衝撃を受けて椅子から飛び上がり、胸がやたらとドキドキしたあの感覚。
それをFar Franceは常に忘れない様にしている。
音楽で嘘をつきたくはないし、何より自分が納得して面白いと思える事がしたいから。
この感覚は他のメンバーも共通して持っている。
だから、ライブの演奏も集客も全身全霊をかけて勝負する様にしている。
たとえ、お客さんがあまりいなくても、お客さん呼べず、イベンターからそっぽを向かれる様な日でも。
なぜならいつも自分で面白いと思い納得したいから。
その日俺たちの全身全霊な演奏を聞いて、その場にいた誰かに衝撃を受けて飛び上がって欲しいから。
話を最初に戻すけど、音楽って本来はそういうものなんじゃないのかなと最近よく思う。
演奏する側がいて、聞く側がいる。
お互いに衝撃や感動を求めてライブハウスに足を運ぶ。
人と人との繋がりがとても大切な世界のはずだ。
それをごく一部の「音楽を愛していない大人」に邪魔されている気がしてならない。
お金がバンドとリスナーの間に発生するのは仕方ないとしても、ものさしはそこだけじゃないだろうとすごく言いたい。
たとえば、お客さんは全然呼べないけど音楽を愛している気持ちじゃ誰にも負けない素晴らしい才能を持ったバンドがいたとする。
ただ、そのごく一部の人の思考だと、そのバンドが日の目を見る事はないだろう。
これは何か間違ってないだろうか?
こういう素晴らしいバンドに、仮にも音楽好きを自負しているイベンターやライブハウスの人、マネージメントやレコード会社の人。
この人達が目をつけなかったら一体誰が音楽業界を盛り上げていくのだろうか。
音楽業界の人に音楽業界を盛り上げる気持ちが感じられない今、ライブハウスやフェスがお客さんやバンド主体になっているのは当然の流れだと思う。
ただこれは音楽に携わっている人として恥ずかしい事なのではないだろうか?
俺は単純に思うのです。
もっと音楽が大好きな人にこの業界を盛り上げていって欲しい。
金にまみれた業界人なんかより、音楽を愛していてあなたと同じ仕事に憧れを持っている人はたくさんいるのだから、そういう人の見本になって欲しいと。
いつまでもあなたが初めて音楽を聞いて感動した時、衝撃を受けて椅子から飛び上がった時の感覚を忘れないで下さい。
純粋に「音を楽しむ」事を出来る人が増える事を願っています。
以上です。長々と失礼しました。最後まで読んでくれた人どうもありがとうございました。俺はこれからも音を楽しんでいこうと思います。では
あ、あと言い忘れてた。俺はライブハウスもフェスも大好きです。
だからこそ、現状があまりにもひどいなと感じたので、一言言おうと思いキーボード打ちました。
こんなに長くなってしまうとは笑 今すごくすっきりした気分です。
RT、ふぁぼり共感したら是非お願いします。
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twitterにつぶやいたオリジナルは
こちら(togetter)。
(
ogreyutaassholeさんまとめてくれてありがとう!)
正義感ぶったり、キレイごとだけを並べた様に見えるかもしれませんが、そのつもりはさらさらないです。
それに音楽業界全体が終わっていると言っているわけではありません。
俺の周りには大人の人でも面白い事を企んでる最高にハッピーな人達の方が多いです。
あくまでも、ごく一部の頭の固い人達に少し考え方を変えていって欲しいと思っているだけです。
俺は口だけ達者で、実際は何もできない人になるつもりはまったくありません。
そう、だからFar Franceのライブを見に来て下さい。
俺たちの音楽に対する姿勢やリスペクトはライブを見てくれれば伝わるんじゃないかなと思ってます。
そん時にあなたが思ってる意見とかも聞きたいです。
最後まで読んでくれた人ありがとうございました。